2007 前期(学部生向け)言語学・応用言語学演習 II

ここに連絡事項を掲載することがありますので、受講者はときどきチェックするようにしてください。
2007.06.11.
 直前の連絡ですみませんが、明日の授業の内容が変更になります。明日、予定していた内容の授業は来週行います。

2007.04.10.
 次回から教室が変更になります。同じ建物の2階の教室 P21 です。2階には外の階段から上がるそうです。どうぞよろしくお願いします。

2007.04.10.
 初回の授業で口頭で注意喚起をするのをうっかりしたのですが、宿題メールの締め切りは、下に書いてあるとおり、授業のある日の前日の 14:00 です。去年度より3時間早くなっていますので、気をつけてください。

講義題目

 言語と論理 〜論文の書き方と考え方

授業目的

 卒論のように1つのテーマを掘り下げ考察し、それを人にわかるように書くためには、「論理」の力が不可欠である。しかし、授業で「論理学」を習っても、それだけで論理的な文章が書けるようになるわけではない。どのようにすれば、論理学の知識を自分の思考に生かすことができるのか、これは、各個人が実践を通して習得していくしかないことである。「論理的に考え、書く」ということは、到底、1学期の授業で達成しうることではないが、この授業では、そのための一歩を踏み出すきっかけをつかんでくれればと考えている。

 教科書は、12章からなっており、例題や練習問題が含まれている。巻末に答えが載っている問題もあるが、自分で解くことが理解への道なので、この機会を最大限に活用してほしい。

 授業の主軸となるのは「考え方・考えの進め方」であるが、実際に論文を書いていく際には、「ワープロソフトの使い方」も大きなポイントになってくる。「ソフトの使い方」というと、単に技巧的な問題に思われやすいが、実は、道具の使い方が思考そのものに影響を与える面もあり、必ずしも表層的な問題ではない。一回説明をすれば、それで身につくというものではないが、時間が許す範囲で、最低限、気をつけるべき点を具体的に説明しておきたい。

教科書

  • 金子 洋之 (1994) 『記号論理入門』、産業図書。¥2,400
  • 上山あゆみ (2007近刊) 『論文を書くための Word 利用法 〜頭も文書も構造化する〜』、くろしお出版。

参考書

  • 野矢茂樹 (2006) 『入門! 論理学』、中公新書。¥740
  • 山田ズーニー (2001) 『伝わる・揺さぶる!文章を書く』、PHP新書。¥660
  • 香西秀信 (1995) 『反論の技術』、オピニオン叢書20 明治図書。¥1760

授業内容

(更新日:2009.06.26)
第1回 2007.04.10.
説明する内容 この授業の目標と進め方の説明
教科書 序章と第1章「形式化」 第2章「量化子」の内容の説明
(参考:野矢 2006 第1章)
次回までの宿題 p.23 問題2, p.25 問題3, 教科書第2章までの内容および授業での説明について、(i) 疑問点/わからなかったこと/しっくりこないこと、そして、(ii) わかったこと/納得できたこと を書く。
宿題メールの件名 logic01-姓名
第2回 2007.04.17.
説明する内容 教科書 第3章「規則と証明 1」の内容の説明
(参考:野矢 2006 第3・4章)
次回までの宿題 p.50 問題1-1 1-2 1-3 1-4
宿題メールの件名 logic02-姓名
第3回 2007.04.24.
説明する内容 教科書 第4章「規則と証明 2」の内容の説明
(参考:野矢 2006 第3・4章)
次回までの宿題 p.57 問題1-2, p.63 問題2-2 2-4, p.64 問題3-2, p.68 問題4-2
(pp.68-69 演習問題1の提出は任意。)
宿題メールの件名 logic03-姓名
第4回 2007.05.08.
説明する内容 教科書 第5章「否定」の内容の説明 (§5.5 と§5.6 は割愛)
(参考:野矢 2006 第2章)
次回までの宿題 p.75 問題1-2, pp.77-78 演習問題1-1 1-2 1-3
宿題メールの件名 logic04-姓名
第5回 2007.05.15.
説明する内容 教科書 第6章「証明の方法と双条件法」の内容の説明
次回までの宿題 p.91 問題1-2 1-4, p.93 問題2-2, p.94 演習問題1-1 1-2
(演習問題1-3 以降の提出は任意。)
宿題メールの件名 logic05-姓名
第6回 2007.05.22.
説明する内容 教科書 第7章「量化の規則 1」の内容の説明
(参考:野矢 2006 第6章)
次回までの宿題 p.104 問題2-2, p.109 問題3-2
宿題メールの件名 logic06-姓名
第7回 2007.05.29.
説明する内容 教科書 第8章「量化の規則 2」の内容の説明
次回までの宿題 p.114 問題1-2, p.118 問題2-2, p.121 問題3-1 3-2
宿題メールの件名 logic07-姓名
第8回 2007.06.05.
説明する内容 教科書 第9章「量化の規則と制約」の内容の説明
次回までの宿題 p.132 問題4-1 4-2
宿題メールの件名 logic08-姓名
第9回 2007.06.12.
説明する内容 『Word 利用法』についての説明
次回までの宿題 Word 文書の宿題(詳細は授業中に説明する)
宿題メールの件名 logic09-姓名
第10回 2007.06.19.
説明する内容 教科書 第10章「同一性と記述」の内容の説明
次回までの宿題 p.136 問題1-2, p.138 問題2, p.140 問題3
宿題メールの件名 logic10-姓名
第11回 2007.06.26.
説明する内容 教科書 第11章「反例と妥当性」の内容の説明 (第12章の説明は割愛)
次回までの宿題 p.146 問題1
前々回に配ったWordの「説明書」の3章と4章の作業を行い、p.36の一番下の図を同じ文書を作成し、添付ファイルで送りなさい。文書の中にも氏名を書いておくこと。
宿題メールの件名 logic11-姓名
第12回 2007.07.03.
説明する内容 『Word 利用法』についての説明
次回までの宿題 次の文の構造を樹形図で書き、添付ファイルで送りなさい。文書の中にも氏名を書いておくこと。
  [VP [NP 僕は] [CP [VP [NP 太郎は] [V 勝つ]] [C と]] [V 思います]]
授業評価
宿題メールの件名 logic12-姓名
授業評価-姓名
第13回 2007.07.10.
説明する内容 『Word 利用法』についての説明

宿題について

  • 宿題は、当該授業の前日(つまり月曜日)の14:00までに必着とする。
  • 宿題は e-mail で送ること。宛て先は、授業中に指示する。
  • メールのSubject(件名):「logic##-自分の姓名」(番号については、上の表を参照のこと)
  • 宿題本文の冒頭に、学年・氏名を書くこと。
  • Word の練習のための宿題以外は、なるべく、添付ファイルでなくメール本文に宿題の内容を書いてほしい。何らかの理由で添付ファイルにする場合には、ファイル名もメールの件名と同じく「logic##-自分の姓名」というふうにすること。
  • 出典がある場合には、その出典を必ず明記すること。
  • メールがこちらに到着したら「受け取りました」というメールが自動返信されるはずなので、それが来ない場合には、宛て先etc.が正しいかどうかをチェックして再度送信すること。(ただし、最近スパムメールの影響か何かで自動返信メールが届かないことがよくあるので、宛て先に間違いがなければ、もうそれで安心してもらってかまわない。)
  • 宿題は、(i) (締め切りまでに)提出されたかどうかと (ii) 内容の出来(A:特別に良い/B:普通にちゃんと出来ている/C:提出はされているが内容がともなっていない) の両方を評価する。

単位の認定と提出物について

  • 学期末試験は課さない。
  • 単位は、宿題と授業の参加状況に基づいて判定する。
  • 課題の提出状況とその時点での暫定的な予想評点を表にして公開するので、気になる人は、授業終了時に参照して対策を相談してほしい。