2006 前期(院生向け)理論言語学特論 I

2006.07.13.
 授業評価よろしくお願いします。(かろうじて、「今日中」というのに間に合ったか!?)

講義題目

 言語理論と意味論

授業目的

 この授業では、基本的に生成文法の立場に立った上で、統語論と他のモジュールがどのような関係にあるかを考察し、特に意味論の役割と働きについて理解を深めることを目標とする。具体的には、従来の形式意味論の成果を、生成文法の言語観から再解釈することになる。抽象的な議論に終わらないために、なるべく練習問題の宿題を出していきたい。
 基本的には言語学専門の授業であるが、主に対象としているのは修士学生であり、予備知識をあまり前提としない形で進めていきたい。他専修の学生さんでも、興味があれば、参加してみてほしい。

授業の進め方について

  • 講義は、ハンドアウトに基づいて行う。
  • 授業内容の予定は、下の表に示している通り。ただし、授業の進行によって、多少順序等が変わる可能性がある。

単位の認定について

  • 学期末レポートや学期末試験は課さない。
  • 単位は、(i) 宿題、(ii) 担当の際のやりとり、(iii) 授業への参加度に基づいて判定する。

授業内容

(更新日:2009.06.26)
第1回 2006.04.13.
取り上げる内容 言語学の対象と意味論の位置づけ
第2回 2006.04.20.
取り上げる内容 proposition のタイプと judgment theory
第3回 2006.04.27.
取り上げる内容 意味の合成(Semantic Composition)
第4回 2006.05.11.
取り上げる内容 2つの合成操作:連結と融合
第5回 2006.05.18.
取り上げる内容 連結と融合:その共通点と相違点
第6回 2006.05.25.
取り上げる内容 復習セッション
第7回 2006.06.01.
取り上げる内容 関係節, λ関数, 変項, 変項束縛
第8回 2006.06.08.
取り上げる内容 名詞句の意味, nonreferential expressions
第9回 2006.06.15.
取り上げる内容 quantification
第10回 2006.06.22.
取り上げる内容 Quantifier Raising
第11回 2006.06.29.
取り上げる内容 QR の位置づけ
第12回 2006.07.06.
取り上げる内容 QR の位置づけ
第13回 2006.07.13.
取り上げる内容 内包意味論と文の理解